積極的な摂取が必要な人とは?

ビタミンCの必要量を増大させる要因は非常に様々です。
また、ビタミンCの働きを考えると、高齢者や病気の人など、積極的に摂取した方が良い人がいます。
こちらでは、状況・環境別にビタミンCの必要性を紹介していますので、該当する方は、ぜひビタミンCを摂取して下さい。

妊婦・授乳婦。

妊娠にともなう体重の増加、妊娠・授乳にともなって増加するエネルギー、授乳によって失われるビタミンCをなどを考慮して、推奨量では、妊婦110mg、授乳婦150mgの摂取が厚生労働省より推奨されています。

しかしながら、この数値には妊娠にともなうビタミンCの生理的な必要量の増加、胎児の発育にともなうビタミンCの必要性などが考慮されていません。

実際に、一日110mgという推奨量を守っていた妊婦では、血中ビタミンC濃度が次第に低下し、数ヶ月で半分以下になってしまったという報告があり、ビタミンC不足が高度になると、妊娠経過に障害をきたすことになってしまいます。

つわりの時に、すっぱいものが欲しいという原因はよくわかっていませんが、「ビタミンCが足りない」という体の発するサインではと考えれています。

ビタミンCの摂取によって、異常妊娠、歯茎の出血や炎症、歯や骨が弱くなること、貧血、早産、妊娠中毒など予防に役立ちます。

授乳婦も、妊娠に準じてビタミンCを十分に摂取しましょう。
授乳を通して、乳児にビタミンCがたくさん移り、乳幼児が健康に育つことに繋がります。

喫煙者及び家族・周囲の人。

喫煙が健康に悪いというのは、いまや医学常識ですが、ストレスとの関係で上手く禁煙できない方も多いのではないでしょうか。

しかし、喫煙の害は、喫煙する本人だけではなく、周りの方にも害を及ぼします。
タバコの煙、特に副流煙には、発ガン物質、その他の有害物質が数多く含まれています。
したがって、煙を吸い込んだ家族や周囲の人の健康にも悪影響を及ぼしてしまいます。

喫煙者は体のビタミンCが急速に減少すると言われていますが、これは喫煙本数とは関係なく、ライトスモーカーでもヘビースモーカーでも同程度に減少します。

ビタミンCが減少する主な原因は、吸い込んだ有害物質を解毒する為に、ビタミンCの代謝が速くなっていることです。
実に非喫煙者の1.4倍程度代謝が速くなっているとされています。
他にも、小さな原因ですが、小腸におけるビタミンCの吸収率が悪くなっています。

その為、喫煙者は、非喫煙者の少なくとも1.5倍のビタミンCが必要となります。
喫煙者の家族や周囲の人も同様に、ビタミンCの摂取には気を付けましょう。

飲酒する人。

アルコールは、適量であれば『百薬の長』として、食欲が増進する、ストレスが解消する、血液の循環が良くなる、血圧が下がる、HDL(善玉)コレステロールが増える、動脈硬化性の心臓病を防ぐなど多くのメリットがあります。

適量とは、アルコールにして25g程度で、清酒なら一合、ビールなら大ビン一本、ウイスキーではダブル一杯くらいです。
個人差はありますが、ほろ酔い状態になる程度が適量といわれており、適量であれば体内のビタミンCを消費しません。

しかし、度をこすとアルコールは一転して『百厄の長』となります。
清酒にして三合以上が毎晩となると、体のビタミンCが次第に減少し、毎晩五合以上の大酒飲み、慢性アルコール中毒者の中には、ビタミンCの体内貯蔵量が著しく低下して、壊血病に近い人がいるくらいです。

これは、アルコールのためにビタミンCが吸収され難いこと、ビタミンCの代謝が速くなっていることが関係しています。

ビタミンCは、血液中のアルコールのクリアランス(血液からの排泄)を促進します。
また、肝臓におけるアルコールの代謝をサポートし、アルコールの害から肝臓を守り、アルコール性の肝障害になるのを防いでくれているのです。

つまり、アルコールをたくさん飲む+喫煙の方は非常に多くのビタミンCが必要となります。

悪酔い・二日酔いする人。

飲んだアルコールは、一部は胃で吸収されますが、大部分は小腸上部で吸収され、肝臓に行き、代謝されてアセトアルデヒトになります。
その後アセトアルデヒトは、酢酸になり、さらに代謝されていきます。
(※アセトアルデヒトは人をムカムカさせる物質で、悪酔いはこれが溜まり起こります。)

アセトアルデヒトが悪酔いの原因であることは、抗酒剤の作用がアセトアルデヒトの代謝を止め、アセトアルデヒトを溜めて悪酔いを起こさせることから判ります。

ビタミンCは、アルコールの代謝をサポートし、アセトアルデヒトが溜まらないように、つまり悪酔いにならないように働きます。

二日酔いは、悪酔いの症状が翌日まで持ち越されたものですが、アセトアルデヒトの蓄積と言うより、不快感の残存、食道炎、胃炎、乳酸の蓄積、低血糖などが複雑に絡み合っている、悪酔いの後遺症なのです。

日頃からビタミンCを十分に摂っていて、体がビタミンCで満ちている人は、悪酔いや二日酔いを起こし難いと考えられています。
普段ビタミンCを摂っていない人は、飲む前のニ・三時間前に500mg〜1gのビタミンCを摂り、さらに寝る前に、もう一度同量のビタミンCを摂ると、悪酔いし難いといわれています。

二日酔いになった時にビタミンCを摂ることはある程度有効ですが、ビタミンCは治療より予防に対して効果的ですので、日常での摂取を心掛けて下さい。

薬を常用している人。

薬は大切ありがたいものであり、必要なものですが、残念ながら薬の殆どは化学合成物質であり、体にとっては非生体物質です。

したがって、薬を服用した時には、非生体物質を体外にすみやかに排出しようとするメカニズムが働き、ビタミンCが消費されます。
種類によって程度の違いはありますが、薬を常用している人は、体内のビタミンCが減っているのです。

アスピリン、睡眠薬、ホルモン剤、抗痙攣薬、抗生物質、ピル(経口避妊薬)など多くの薬が体内のビタミンCを減少させることが判っています。

米国では、薬を服用する時はビタミンCを一緒に摂ることが常識になっています。
また、ビタミンCの摂取は、薬の服用によって減少する分を補うだけではなく、薬の主作用を助け、副作用を防ぐ働きもあります。

激しい運動をする人。

運動や労働に従事して汗を流したり、また最近では運動不足を補うために、スポーツジムに行って汗を流す方も多くなっています。

激しい運動や労働をすると、汗とともにビタミンCが失われることが知られています。
これは、エネルギーを大量に消費しますので、ビタミンCの体内での消耗が激しく、尿中への排泄も多くなるためです。

いくつかの国では、ビタミンCの所要量に身体活動レベル別の付加量を定めています。

夏場のキツイ陽射しの太陽の下で試合をする高校野球では、選手のビタミンCの消耗はかなり、 疲労回復ということも考え合わせると、勝ち進むためにも、その日のうちに十分量のビタミンCの補給が必要です。

もちろん、汗とともに他のビタミンやミネラルも失われますので、これらの補給も大切です。

疲れやすい人。

疲労感は、運動や労働でエネルギーを消耗すれば、誰もが感じるものです。

疲労の原因としては、生化学的にはエネルギーとなる糖質が使用されて減少することと、代謝の流れが横道に入って乳酸が溜まることがあります。

疲労物質である乳酸が溜まるのを防ぎ、溜まった乳酸を処理するのはビタミンB1の役割であり、ビタミンCは脂肪酸が燃えてできるエネルギーの発生に関係しています。
したがって、ビタミンC不足では、脂肪酸からのエネルギーが減少して、筋肉の疲労をおぼえるようになります。

ビタミンCをしっかり摂ると、脂肪酸がスムーズに燃え、エネルギーの発生量が増大して疲労がとれるだけでなく、疲れ難くなります。

筋肉はビタミンC濃度は低いのですが、ビタミンCの総量は体内で最も多く、飽和状態では約1,300mgにもなります。
ビタミンCは強い筋肉を作るとともに、筋肉の活力に重要な役割を果たしているのです。

※慢性疲労症候群の治療に、ビタミンCが使用されています。

ストレスの酷い人。

暑さ、寒さ、騒音、ショック、外傷、火傷、感染などは全てストレスになります。
さらに、近年における重過労、長引く不況、株価の暴落、人間関係のもつれ、不安、悩み、欲求不満、イライラなどの精神的ストレスが加わってきます。

ビタミンCはストレスを跳ね返すメカニズムに関与しており、動物実験からすると、体内から消耗するビタミンC量は、普段の3〜8倍になるこのことです。
また、抗ストレスに対してもビタミンCの抗酸化作用が働きます。

実際に人において、ビタミンCとストレスについて、ビタミンCを摂るとストレス感が小さくなるという研究があります。

近年のストレス社会において生活する私たちは、ストレスから逃れることは出来ません。
その為、ストレスの度合いに応じてビタミンCを摂り、ストレスを上手にコントロールすることが肝要です。

高齢者。

加齢(老化)にともなって、体内のビタミンCは次第に減少します。
これは、摂食能力が低下して食事からの摂取量が減ること、腸管からのビタミンC吸収の低下、消化管内でのビタミンCの破壊、腎臓機能(ビタミンCの再吸収)の低下、組織のビタミンC保持能の低下、ビタミンCの需要の増大などによるものです。

長期間入院してビタミンCが著しく減少している高齢者に、1〜2gのビタミンCを与えると、血管のタンパク質が増え、体重が増え、皮膚の内出血が減り、全身状態が改善されるとの報告があります。

ビタミンCは老化を遅らせ、様々な病気を防ぎ、健康で長生きすることに貢献します。
高齢社会となった今では、さらにその働きが重要なものとなっています。

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